DOG HOUSE STUDIO

AKLO SPECIAL INTERVIEW

Spported by JONNIE WALKER

歩み続ける"THE WALKERS"
AKLOのビジョン
オーバーグラウンドからアンダーグラウンドまで、ストリートで活躍する、ありとあらゆるキーパーソンたちとつくるYouTubeチャンネル『INSPIRATION CULT MEDIA』主催のLive収録パーティー“THE WALKERS Supported by JOHNNIE WALKER”が東京・渋谷を象徴するクラブ『SOUND MUSEUM VISION』にて開催。私たちの生きる現代まで、「KEEP WALKING」の精神で200年以上に渡り歩み続けてきたJohnnie Walkerサポートのもと、光が届きづらい日々の真っ只中にこそ、TOKYOカルチャーが新たな歩みを始めます。
LIVE STAGEを務めるHIP HOPアーティストAKLOさんのスタジオを訪ねて、カルチャーシーンへの想い、その懐の奥にあるマインドとインスピレーションについて聞いてみましょう。
東京の日々を楽しく過ごすバイブス。
− カッコいいスタジオですね!並んでいる機材、スニーカー、愛車のピストバイク…どれもAKLOさんらしさを感じるものばかりです。普段、コレなしではやっていられないというくらい好きなことはありますか?
AKLO:自転車がめちゃくちゃ好きで、雨が降っていなければ基本はチャリで移動したいですね。オレはすごく東京が好きなんだけど、東京の問題点はストレスだと思っていて、渋滞が多いし、自転車って移動手段として一番自由なんですよ。オレはじっとしていられないタイプの人だから窮屈なところとかは嫌。ピストだとスケボーに乗って出かける様な感覚に近くて、移動がスリリングで面白くなります。だから自転車は自分にとっての東京の問題点を一つクリアさせて、楽に生きていく手段の一つですね。
− ライブに向かう時も自転車に乗るとお聞きしました。
AKLO:そうそう。バイブスが良くなる!
− AKLOさんと言えばファッションも注目されています。ご自身が意識していることは?
AKLO:普段着には結構こだわりがあって、自分の中でしっくりくるパーフェクトな服って、いっぱい着て試してみて選ばれし服なわけで、毎日着たいからもう一着同じものを買ったりしますね。「これ完璧じゃね?」みたいなものを持つようにしています。自分はミニマリストではないけど、物はめちゃくちゃ減らしていかなくちゃいけなくて。だからといってビビって買わなくなるのも違うなと思うから、着ないものは後輩にあげたりとか、失敗は失敗で損切りじゃないけど、そういう風に考えています(笑)。
− 後輩に洋服を譲ることを損切りと呼ぶのは面白い考え方ですね。パーフェクトな一着に出会うまでの投資のような(笑)。
AKLO:そうじゃないと、一生同じ服になっちゃうでしょ?それだと面白くなくて、オレは別にスティーブ・ジョブズになりたいわけじゃないから、その時その時の自分のスタイルを持ちたい。
− オフの日にやりたいことは?
AKLO:特にオフの日は決めていないんだけど、1日の中にオフの時間があって、オレは朝がめちゃくちゃ早くて、毎朝4時に起きて作業をするんですよ。8時くらいまでがオレのゴールデンタイムで、作業をやっていますね。すごく調子が良いんですよ。11時くらいまでにはやるべきことを終わらせて、それからの時間は音楽がやっぱり好きだから、音楽を聴いたり散歩をしたりメロウに過ごすかな。
幸せの定義。
− では、音楽の道を歩もうと決意したきっかけは?
AKLO:黒人に対するコンプレックスがめちゃくちゃあったの。HIP HOPが好きだから憧れがすごくて。元々ラッパーになりたくてRapを始めていたけど、途中で「黒人じゃないと最終的に辿り着かないんじゃね?」みたいな壁を感じてしまって。それでオレはアメリカのHIP HOPシーンに携わりたいと思って裏方を目指したんです。ニューヨークのエンジニアの学校に行きながら、ハーレムってところに住んでいて、自宅でスタジオをやっていたんですよ。そこに来るラッパーを格安でレコーディングしてあげていたんだけど、オレがエンジニアとして直したりしながら「リズム感悪いなコイツ」とか「音痴だな」とか。色々直していく役割なんですけど。そうしていくと、「オレの方が上手い!」みたいな。オレの中のコンプレックスって結局、人種じゃないんだなっていうことは向こうの若い子たちをレコーディングしながら思っていましたね。自分でネガティブになっていたことに気づかされて、エンジニアとしてじゃなくてオレの方が上手いんだし、日本語ラップに貢献する活動をしなきゃダメだなっていう決断に達して帰国したのがきっかけかな。
− HIP HOPへの愛とリスペクトが溢れすぎたからこそ、裏方を目指したのですね。
AKLO:もう本当に好きすぎて裏方を目指したっていう。だからオレは今も自分でレコーディングするし、それが当然なんだけど。
− ご自身の作品や共演作品、さらにプロデュースを手がけたりもされています。AKLOさんにとっての音楽を言葉で表すと?
AKLO:SPARK!
自分の中での閃きみたいな時もそうだし、イキイキして「ヤベエ!!」ってなる瞬間。それを出来るだけ多く人生で味わいたくて、そのために、オレにはいつも音楽が役に立ってくれますね。だからライムを思いついて、ヤバい自分に驚くみたいな。「それキテるよ!」ってオレしかいないのに(笑)。
− それも朝の4時頃ですよね?
AKLO:そうそう、そういう気持ちってすごく良くない?これが味わえるから自分の人生のSPARKっていう感じかな。そこはオレの幸せの定義でもあって、出来ない時は不幸せですね。
− いわゆるスランプになることもありますか?
AKLO:そういう時期があったね。「もうダメだ。一生何も思いつかねぇかも」みたいなネガティビティなんだけど。でも、それを何度も繰り返してクリアしてきて、今は自分の中の解決方法があるから、スランプにはそんなに陥らないんですけどね。
− そういった困難な状況に直面することもあると思います。AKLOさんはどのようにどう立ち向かいますか?
AKLO:オレは失敗作を作るっていう作業をする。「失敗作を作るぞ!」という感じで、良い作品を作ろうとするから詰まるから「じゃあ、自分の中でダサい曲ってどういう曲?」って、逆に自分に聞くけど「そこがクリアになったらカッコいい曲が作れんじゃね。」みたいな感じでダサい曲を作るっていうことをします。そうしたら何か見えてくる。先に影を作る感じ。
困難な状況に立ち向かい歩き続ける。
− アーティストとして、コロナ渦で受けた影響などはありますか?
AKLO:それはやっぱりキツいんだけど、最初の頃にZORNと一緒にやろうとしていたライブを中止にして、それは自分が独立してからの大きな勝負だったし。どういう対応をしてもらえるとかとか何も決まってなくてすごく不安で、そういう始まりだった。それから色んなライブがキャンセルになったりしていく中で、自分も意識はすごく高めて一年以上ライブをしないで自粛していたんだけど、呼ばれて出演したらそこでも問題があったりして。コロナ運は全員がないんだけど、その中でも自分としては特にないなって思っていて、今も本当に実現できるかは分からないけどライブのオファーが来たら受けるスタンスです。
− クラブをはじめとするカルチャーシーンは難しい状況にあります。AKLOさんの視点から見て想うことはありますか?
AKLO:オレの親父が「アーティストはクリエイティブだからこそ、こういう時に面白いことをやらないとダメなんじゃない?」みたいな感じで、そういうこと滅多に言わない人なんだけど。それで配信ライブをこのスタジオからやったんですよ。それがすごく好評で、面白いなって思っていたんですよね。自分の中では配信ライブって生放送で見てもらいたくて、そうしたらその場で、皆んなで共有している感じが出るじゃないですか?アーカイブを残さないって自分のルールが決められるし、続けていきたかったんだけど、残念なことにそれを録音してアップする人が現れちゃって、それだと意図していたことじゃないから、それがデジタルタトゥーとしてこの世の中に残ってしまうと考えると、「一生残るじゃん」みたいなバイブスになるから、緊張感が増しちゃうんですよね。もっと気楽に、ライブってその場の空気でその場の発想でSPARK!したものが良いところなんだけど。
− カルチャーシーンと同じようにお酒業界でも難しい状況は続いています。そしてコロナ禍にあって同時期に『DOG HOUSE STUDIO』は始まりました。Johnnie WalkerサポートのもとでAKLOさんをお迎えしたライブ『AKLO: DOG HOUSE STUDIO | ICM MUSIC』を公開しているのですが、今回、もう一度みんなが集まって一緒に作り上げていく“THE WALKERS”ライブにどのようなメッセージを込めたいですか?
AKLO:何より『VISION』っていう場所が自分の中では衝撃的なハコだったから、そこがなくなるということがすごくショックで、前回ライブした時が最後だろうなと思っていたんだけど、ラッキーなことに今回呼んでもらえて、もう一回ライブが出来るという嬉しさと感謝の気持ちがすごくありますね。最近はライブハウスでのデイイベントが多かったから、ナイトタイムでのクラブでのライブはすごくレアで、これはコロナは関係なく。そういう意味でも、すごく久しぶりのパーティーな雰囲気で、しかもICMと一緒だからすごく東京を感じつつのパーティーは楽しみ!ゲストでNORIKIYOくんと一緒に演るのも久しぶりなので、ちょっと渋い感じで魅せられたらなと思っています。
− パフォーマンス予定の楽曲をこっそり教えて頂けますか?
AKLO:NORIKIYOくんとは『百千万』っていう曲はやりたくて、あとは自分的にはいつも演らないような曲を…『Roller Coaster』って新しい曲を演れるのはやっぱり楽しみだな。初なので!ライブだと良さが伝わるかなと思っています。
− AKLOさんの意気込みを一言お願いします!
AKLO:映像に残るということで緊張感はちょっとあるんですけど、会場の雰囲気を録音するような感じで、あまりカメラを意識せず会場にフォーカスして演りたいですね。なので、会場をROCK出来ればなと!
Johnnie Walkerロゴ ICMediaロゴ
ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。お酒は楽しく適量で。妊娠中・授乳期の飲酒はやめましょう。
Johnnie Walkerロゴ